大阪大学大学院人文学研究科 Graduate School of Humanities, Osaka University

教育

研究科共通科目

研究科共通科目

人文学研究科共通科目

  • 人文学基礎

     学生のコミュニケーション能力と、社会科学や理系等他分野への広い理解を涵養することを狙いとして、「人文学基礎(人文学と対話)」「人文学基礎(現代の教養)」の2科目を必修とします。この授業は、原則としてオンラインで行われます。
     「人文学基礎(人文学と対話)」は、博士前期課程1学年を専攻に偏りのないように8つグループに分けて履修させ、オンライン教材と組み合わせながら、ミーティングアプリを活用して、「人文学と社会」「人文学と科学」「人文学の研究倫理」「人文学と人権」等のテーマセッションのもとで全員参加の対話形式で授業を進めます。
     「人文学基礎(現代の教養)」は、5専攻および他研究科や学外から講師を招き、オムニバス形式で講義を実施し、今日、人文学を学ぶ学生にとって必要な教養を培うための基盤とします。

    シラバス例

  • デジタルヒューマニティーズ

     人文学研究科では、最先端のIT技術と人文学研究を高度に組み合わせて新時代の学問領域を切り拓く「デジタルヒューマニティーズ」(以下、DH)を教育・研究上の特色として、力を注いでいます。人文学研究科に所属する学生はだれでもDH関連科目を受講することができ、自らの専門とDHを組み合わせることによって新時代の人文学を構想することができるようになります。
     DH関連の科目としては「DH基礎」「DH特殊講義」が研究科共通科目として提供されています。「DH特殊講義」で扱う内容の一部を以下に例示しておきます。

    ■大蔵経データベース開発と研究事例

    • BERTなど自然言語処理の最前線
    • くずし字認識研究やアプリケーション開発
    • AIによる仏像様式解析
    • IIIF画像アノテーションとリソース連結
    • 時空情報(Temporal-Geographical Information System)の応用事例
    • デジタルヒストリー、デジタルエスノグラフィーなど

    シラバス例

  • インターンシップ

     人文学研究科は、すべての学生に対し、インターンシップ等の就業支援を目指して、博士前期課程・後期課程それぞれに研究科共通科目として「人文学実務研究」「人文学インターンシップ」の2科目を設けます。
     「人文学実務研究」では、人文学大学院人材の実務界における役割等について、企業の担当者や卒業生等のレクチャーを聞くとともに、参加者同士で実社会における人文知の活かし方についてディスカッションを行うことで、社会における就業への意識を高めていきます。
     「人文学インターンシップ」では、派遣先のサーチ、受け入れ交渉から実地体験、事後報告書作成まで、インターンシップの一連の流れを実際に経験することができます。インターンシップは最長2週間程度を予定しており、実社会での体験を通して、研究科で培った力を活かし、社会に対して提案できる力の獲得を目指します。

    シラバス例

    博士前期課程対象

    博士後期課程対象

    大阪大学人文学研究科インターンシップハンドブックpicture_as_pdf

  • その他の研究科共通科目

    「ジェンダー・セクシュアリティ研究基礎演習」「Euroculture科目」「歴史学方法論講義(各論1/各論2)」「外国語科目1(主として豊中キャンパスで開講)」「言語特別演習A・B(高度国際性涵養教育科目)」「外国語科目2(主として箕面キャンパスで開講)」が、人文学研究科の共通科目として含まれています。

人文学研究科共通科目

学際融合・社会連携を指向した双翼型大学院教育システム(DWAA)

 大阪大学では令和3年度より、アカデミアのみならず広く社会のイノベーション創出で活躍できる博士人材の育成を目標として、「学際融合・社会連携を指向した双翼型大学院教育システム」 (Double-Wing Academic Architecture: 通称DWAA) を推進しています。
 DWAAは、「知の探究」として専門性を探求するこれまでの大学院教育に加え、新たに「知と知の融合」「社会と知の統合」の二つの方向に大学院教育を広げることで、予測困難で不確実な現代社会の人類的課題に対して、専門分野のコアを軸とする一方で、広い視野と柔軟な発想を持ってさまざまな角度からアプローチを行い、多様なステークホルダーと協働して課題解決を行うことができる高度な汎用力を身につけた人材養成を目指すものです。
 なお、大阪大学では、この「知と知の融合」「社会と知の統合」の方向性に基づき提供する多様な教育プログラムを、学生自身の柔軟な選択により受けることができるよう「知のジムナスティックスプログラム」として体系化しています。
 知のジムナスティックスプログラムには、複数の教育プログラムや授業科目が用意されており、多くが全研究科の学生を対象に提供されています。大学院等高度副プログラム、高度教養教育科目などは、比較的履修しやすいプログラム等のため、指導教員等の指導のもとで、自身の専攻の教育課程の学修に加えて、履修することが可能となっています。

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