大阪大学

大阪大学は「新しい人文学」を構築する研究科を創設します。

「twitter」「Facebook」でも最新情報を発信しています。

[ ごあいさつ ]

人文学の知で変化にしなやかに適応していく。

大阪大学大学院人文学研究科は、大学院文学研究科と大学院言語文化研究科の統合によって、2022年4月に発足する予定です。

こんにちの社会は、Society5.0という新たな時代のなか、医療や科学技術の重要性がさらに増しています。同時に、わが国が直面する課題には、高齢化や在留外国人の急増など、人文学が直接貢献すべき課題が含まれていることは言を俟ちません。現代ほど、最先端の技術と人文系の学問を融合させた領域横断的な研究によって得られた学知が時代の要請にこたえる重要性を持っている時代はないでしょう。従来のディシプリンを基盤とした人文知を結集したうえで、ディシプリンとエリアを縦横に組み合わせ、文理の境界を超えた自由な発想を駆使してさまざまな現代的課題を研究し、これに果敢に取り組む人材を育成することが喫緊の課題となっているのです。

大阪大学は、在留外国人の増加に伴ってますます必要な日本語教育の深化、日本の文化・社会への的確な理解をふまえて活躍できる国際的人材の養成、アクチュアルな社会的課題との対話を通じての芸術文化の探究などに重きを置きながら、真に高度な教養を備えた次世代を育成するため、総合的な人文学の研究・教育システムを再構築します。伝統的ディシプリンに立脚した専門的な学知に基づく洞察と、既存の学問区分にとらわれず文理の境界をも越える柔軟な思考により、現代社会が直面する問題に果敢に取り組む人材を育てることで、世界有数の研究・教育機関になろうとしているのです。

人文学研究科の流れの一つである文学研究科の源流は、江戸時代の町人の学問所「懐徳堂」にありますが、実質的な歴史は、1948年に大阪大学に法文学部が設立され、同時に大学院(旧制)が併設されたことに始まります。文学部は1952年までに19の専門分野を擁する学部へと発展する一方、大学院も1953年に新制に移行し、めざましく充実しました。その後いくつかの変革を経て、2007年に、文化形態論(博士前期課程・後期課程)、文化表現論(博士前期課程・後期課程)、文化動態論(修士課程)の三専攻体制が整いました。

もう一つの流れである言語文化研究科は3専攻から成り、そのうち言語文化専攻は、1974年に設置された大阪大学言語文化部がその基礎となっています。1989年に言語文化部が解消・再 編拡充されて大学院の一研究科となり、言語文化学の修士課程が発足、1991年には博士課程も設置されました。二つ目の言語社会専攻の源流は、1921年に創設された大阪外国語学校です。1949年に新制の大阪外国語大学となり、1969年には大学院外国語学研究科修士課程が設置されました。1997年に言語社会研究科となり博士課程も設置されました。2007年に大阪大学と統合し、言語文化研究科言語社会専攻として新たなスタートを切りました。日本語・日本文化専攻の基礎は、1977年に設置された大阪外国語大学大学院外国語学研究科日本語学専攻(修士課程)です。その後、2001年には言語社会研究科の中に日本語日本文化特別コース(博士前期課程)が設置され、2003年には博士後期課程も設置されました。そして、大阪大学との統合で言語社会専攻日本語日本文化講座となりましたが、2012年に日本語・日本文化専攻として独立しました。

大阪大学大学院人文学研究科は、これらそれぞれに歴史と個性をもつ文学研究科と言語文化研究科の理念と特質を継承しながら、人文学の英知を結集し、新たな地平を切り開くべく、ここに誕生いたします。

2021年9月
大阪大学大学院文学研究科長 三谷研爾
大阪大学大学院言語文化研究科長 山根聡

人文学研究科の4つのミッション

教育体制を時代に即してバージョンアップし、いわゆる文系・理系の分断を超えて、大阪大学の諸学の基礎となり、今日のグローバル社会を支えていく「新しい人文学」を構築していきます。

Mission 01

今日的課題に果敢に挑戦し、グローバル社会で活躍できる人材を育成します

来たるべき世界のあり方を真に実りあるものにするための哲学的・倫理的・歴史的・文化的・社会的基盤を再構築します。すなわち、文学、言語、歴史、芸術、地域研究等に関わる深い人文知を継承しながら、今日的課題に果敢に挑戦し、グローバル社会で活躍できる人材を育成します。

Mission 02

新人文学分野を開拓します

人文学そのものを最先端の科学技術と合体させた、デジタルヒューマニティーズなど、新人文学分野を開拓します。

Mission 03

リベラル・アーツとしての人文学教育の門戸を開きます

全学教育推進機構等の学内組織と連携し、大阪大学のすべての学生に、社会人として必須のリベラル・アーツとしての人文学教育を開いていきます。

Mission 04

高度な人文知を社会全体へと開きます

さまざまなフェーズでリカレント教育プログラムを開発し、高度な人文知を社会全体へと開いていきます。

[ 組織について ]

人文学の伝統を踏まえ、今日的課題に向き合う5つの専攻。

組織の形態については、現行の大阪大学大学院「文学研究科」3専攻と「言語文化研究科」3専攻を統合します。
2022年4月1日より「人文学研究科」5専攻の新たな組織として今日的課題に向き合い人文学の知を開拓していきます。

現行の学部・大学院のリンクはこちら
※1 入学定員はいずれも予定です。
※2 教授会の議を経て総長が適当と認めたときは、「修士/博士(学術)」を授与する場合があります。
専攻 課程(入学定員) プログラム 取得できる学位

人文学
専攻
博士前期課程(47人)
博士後期課程(14人)
人文学
プログラム
修士(文学)
博士(文学)

言語文化学
専攻
博士前期課程(32人)
博士後期課程(15人)
言語文化学
プログラム
修士(言語文化学)
博士(言語文化学)

外国学
専攻
博士前期課程(25人)
博士後期課程(11人)
外国学
プログラム
修士(言語文化学)
博士(言語文化学)

日本学
専攻
博士前期課程(40人)
博士後期課程(18人)
基盤日本学
プログラム
修士(文学)
博士(文学)
応用日本学
プログラム
修士(日本語・日本文化)
博士(日本語・日本文化)

芸術学
専攻
博士前期課程(17人)
博士後期課程(7人)
芸術学
プログラム
修士(文学)
博士(文学)

[ 施設について ]

人文学研究科は、豊中キャンパスと箕面キャンパスの2つの拠点で活動し、次のような施設を擁しています。

箕面キャンパス 院生室

箕面キャンパス 院生室

箕面キャンパス 学生交流スペース