大阪大学大学院人文学研究科 Graduate School of Humanities, Osaka University

人文学研究科

お知らせ

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OUDiLHum(Osaka University Digital Library of Humanities) :大阪大学人文系デジタル・ライブラリーの貴重本・写本コレクションにてインド宮廷絵画(畠中光享コレクション)を公開しました。

人間文化研究機構「グローバル地域研究推進事業」のもとで展開されている「環インド洋地域研究プロジェクト」の大阪大学拠点(HINDOWS)では、世界中の研究者や学生に知識を普及させ、研究と教育の機会を広げることを目的として、OUDiLHumプロジェクト(大阪大学人文系デジタル・ライブラリーの貴重本・写本コレクション)を展開しています。
今回は、インド美術研究者であり収集家として著名な畠中光享氏のご協力のもと、畠中氏の所蔵する547点のインド宮廷絵画コレクション(畠中光享コレクション)をデジタル化し、大阪大学学術情報庫(OUKA)を通じて公開しました。
https://ir.library.osaka-u.ac.jp/repo/ouka/all/search/100010025/?lang=0&cate_schema=4000

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笛を吹くクリシュナ(『バーガヴァタ・プラーナ』より)


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狩りをするマハーラーナー・サングラーム・シン


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バニー・タニーの肖像


~畠中光享氏からのメッセージ~
私はインド美術研究者であり、日本画家である。日本絵画は1200年の長期間、中国の影響を受けて発展してきたが、明治中期以降は西欧近代絵画の影響が強くなり、それが現代にまで至っている。インド宮廷絵画はヨーロッパの影響を受けているが、それぞれの宮廷において自国の文化の伝統を守りつつその影響を上手く消化している。
私は半世紀に渡りインド宮廷絵画の研究・調査と収集をしてきた。収集品の多くは欧米のオークションや一部のインド人のディーラーから購入したものである。
絵画は平面芸術であり、線と色の美しさのあるインド宮廷絵画は、線と色の美しさを無くしてしまった現代の日本画に大きな一石を投じると信じている。現在、江戸時代の絵画が見直されてきているが、私の研究対象であるラージプト細密画も丁度その時期である。そのことも興味深く感じる。


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      インドを旅する畠中光享氏

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